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『ののちゃん』は、いしいひさいちの4コマ漫画。サトウサンペイの『フジ三太郎』に代わる『朝日新聞』朝刊の4コマ漫画作品として、1991年10月10日から『となりのやまだ君』の題で連載が開始された。同作者の『おじゃまんが山田くん』を意識して付けた名前だったが、主人公であるのぼるくんよりも妹のののちゃんの人気が高かったため、1997年に題と主人公が変更された。 いしいの病気療養にともない、2009年11月22日から2010年2月28日まで休載していた。 2011年8月13日に連載5000回を達成した。マンガの内容にはそれに関する話題はなかったが、同日夕刊の「素粒子」欄にその旨が掲載されていた。 == 概要 == いしいにとって初めての(毎日掲載を前提とした)全国新聞連載作品である〔毎日掲載でないものとしては、1986年1月25日から朝日新聞の「ウイークエンド経済」欄(毎週土曜日)に連載した「経済外論」があった。また、地域限定の駅売り新聞として、1980年代の夕刊フジには断続的に作品を発表し、一時期は土曜日を除く(日曜は発行なし)毎日連載していた。〕。しかし、それまでの雑誌などでの作風を大きく変えることなく作品を執筆しているため、全国紙の新聞連載4コママンガとしては珍しい特徴が見られる(特に『となりの山田くん』初期)。その一つとして、主要キャラクターに関西弁を話す人物を複数設定したことが挙げられる。新聞連載4コママンガとしては、オチが難解なエピソードも散見されるが、それが独特の味を生んでいる。また、有名人に対するあからさまな揶揄や、隠語に近い言葉を登場人物に喋らせるといった点もある(例として、以下のようなものがあった)。日常漫画でありながら、SFやファンタジー的な要素も折り込まれている。 * 内閣総理大臣退任からまもない時期の海部俊樹を「英語をしゃべらない宮沢さん」とあからさまな形で揶揄した〔1992年1月10日付、『となりの山田くん』1巻(東京創元社)、p92〕。 * 角川春樹が麻薬取締法違反の容疑で逮捕された時、「クスリなしでもラリっとった」というセリフを登場人物(しげ)に言わせた〔1993年8月30日付、『となりの山田くん』4巻、p149。なお漫画の中では「あの社長」と記しており、角川の名前は出ていない。〕。 * 渡邉恒雄をモデルとするワンマンマンを登場させた。このエピソードの発表時は、読売新聞側が「特定個人(渡邉)を中傷するような漫画の掲載」を非難する事態になった〔読売・渡辺社長にケンカ売った?漫画 、サンケイスポーツ、2001年1月29日。(インターネット・アーカイブのミラー)。この事情の故かは不明であるが、「ワンマンマン」頃のエピソードは発表から1年以上経ってようやく単行本が発売された。〕。 兵庫県南部地震発生直後には、被災地の住民の安否を気遣う山田一家の様子が描かれた。その後も約5日間にわたり同地震関連の作品を立て続けに掲載している。一つの時事ネタをこれほど連続して描いたのは後にも先にもこの時のみであった。『ののちゃん』となってからは、有名人の揶揄も含め、時事ネタは減少している。 初期は振り仮名はついていなかったが、現在はカタカナで振り仮名がついている。 2010年の連載再開後は、のの子のクラスの学級新聞に載った4コマ漫画という体裁で別の漫画が描かれるケースが出ている。内容としては、初期のような実在人物を揶揄したもの〔2010年4月21日付。「子どもだましニュース(木村カズキ作)」という体裁で、小沢一郎が鳩山由紀夫(当時首相)を「ドリルの替え刃」に例える。〕や、いしいの他の作品(「忍者無芸帖」〔2010年5月25日付(「キクチヒサヒコ作」)〕「嗚呼!栄冠は君には輝かない」〔2010年8月4日付。「鈴木キサブロー作」で、タイトルは「ああ栄冠は君には輝かない」。〕「B型平次捕物帳」〔2010年10月27日付。「大賀エリ作」でタイトルは「B型平次捕物帖」。〕「仁も義もなき戦い」〔2010年9月15日付。タイトルは「『毛利元就』仁義なき戦い」で藤原先生の作。「仁も義もなき戦い」は「チャンチャンバラエティ」に収録の未完連作。〕)と同一もしくは類似したものがある。 2011年5月11日掲載の第4908回では、10年前に紫雲出山丸が沈没し、犠牲者が出たことを思わせる内容の作品が掲載された。全集第8巻の人物紹介では一部登場人物の家族が海難事故で死亡したことが書かれている〔5月11日は犠牲者168名、国鉄戦後五大事故に数えられる紫雲丸事故の発生した日でもある。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ののちゃん」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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